よくある質問:医療のあり方
子どもが他の人とは違った形・大きさの性器(典型的な形・大きさの男性の性器や、典型的な形・大きさの女性の性器とは異なる形・大きさをした性器のことです)を持って生まれた場合、お医者さんたちは、その他の人とは違った形・大きさをした性器の原因が、…
医療倫理としては、どのような治療をするかしないか決定し合意するという前に、患者さん本人とその家族は全てを情報開示されることになります。性分化疾患の医療では、外科手術やホルモン療法の治療介入の決定がそれにあたります。(もちろろんそれだけでも…
ここ10年ほどの間、性分化疾患のケアについては数多くの大きな変化が訪れています。特に大きいのは、お医者さんたちが、性分化疾患を持つ人とその家族の人生や生活を、より良いものにしていくことに同調されはじめるようになったということでしょう。つまり…
「シカゴコンセンサス」が推奨する理想的な医療へは、未だ数々の障壁が存在します。ひとつには、心理学や遺伝カウンセリング、ソーシャルワークの、十分な訓練を受けた専門家がまだ少ないということもありますし、医療経済的な問題もあります。更に、質の高…
アメリカの小児科学会や、日本の専門家である日本小児内分泌学会性分化委員会は、国際小児内分泌学会やヨーロッパ小児内分泌学協会などによる2006年の「シカゴコンセンサス」を支持しています。「シカゴコンセンサス」の内容はこちらでご覧いただけますが、P…
性分化疾患を持つ子どものケアについては、積極的にご家族も話し合いに含めた決定が必要です。外科のお医者さんがこれが一番の治療だと、話し合い無しに既に決定した治療内容に、ご両親や子どもが同意するだけということは避けられねばなりません。ある程度…
性分化疾患を持つ子どもは、地域によらない主要な医療センターで、年齢に応じて十分に事実を伝えることができる、充実した専門の医療チームによる医療が得られるようになされるべきです。どのような医療機関が求められるのか、その指標はこちらでご覧くださ…
患者さん個人の生活と人生をより良いものにしていくことを考えた、患者中心の医療が求められます。子どもでも大人でも、性分化疾患を持つ人々がみな、それぞれのからだの状態、疾患に応じた適切で専門的な医療が受けられるようになることが必要です。そのひ…